序盤の手組①(朝倉康心/ASAPIN)
東2局
パッとしない牌姿。
見方によってはハネマンぐらいまで見えるか。
(ひとまず面前で進めるか……鳴き始める巡目は……1枚目の發は鳴くか……?)
Q思考を整理していた矢先、上家から3pが出る。
スルー? 鳴く? 鳴くなら何切る?
A,チーして北切り
1巡目であろうと1m、8m、3pは鳴く。チャンタが本線だ。
ドラもないため放銃リスクを考え、手牌を短くすることに抵抗があるかもしれない。
しかし、強者はそれよりも、この手牌は面前で進めることのリスクが勝るのだ。
なぜなら
- 面前ではテンパイしない確立が高い
- 先手を取られるケースが高い
- 發がトイツで守備力もある
いずれにしても、ノーテン罰符、ツモられて失点するリスクに強い意識があるのだ。
それであれば、ダメ元でも手配を進めるのが良いだろう。
それでは發は鳴くか? これは意見が分かれるかもしれない。(が強者は鳴く人が多いはず)
牌姿が悪く、鳴く場合に重要なのが守備力だ。
發を鳴く場合は安牌を確保しながら手を進めるのが良いだろう。
次に、鳴いて何を切るか。
チャンタ決め打ちであれば4pを切るか…と思いきや、打北だ。
4pは次の打牌候補だが、今回はまだ面子が足りていないため、發アンコのケースを見て、手牌をブクブクに構えた。親の現物である南と發トイツの守備力も含め、さらにかわしに行った一打だろう。
ちなみに下が最終形。
あんな牌姿が見事にテンパイ一番乗り。
發トイツななのでリーチがきたらすぐに下りられる準備もできている。
(牌譜)
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